2012/12/30

The last days of 2012







まもなく今年も終わろうとしています。私はこの年末、横浜の実家に帰省していて、会いたい人に会ったり実家でのんびり過ごしたりしています。

先日久々に吉祥寺へ行って来ました。吉祥寺には学生時代にアルバイトしていて、大変お世話になったお店があるのですが、建物の老朽化で来年1月の頭で残念ながら閉店することになってしまったので、挨拶がてら、お店に遊びに行って来ました。最初は店長がフリーマーケットで始め、それから吉祥寺ハモニカ横町に店を構え、8年程前に今の店舗に。成長の過程も見て来たので、名残惜しさもひとしおです。一人の店番だったので、暇な時はビーズ等でアクセサリーを作ったり、大学の友達や、近所の人が差し入れを持って度々会いに来てくれたり、たまに不思議な人や、不審な人が入って来たり。珍事件も多々ありました。笑そして本当に色んな事を勉強させてもらいました。今後の展開は、卸やネットショップを続けながら、ゆっくり考えるそうです。新たな展開も楽しみですが、ひとまず長い間本当にお疲れ様でした。。。!

そして昨日は、桜木町から中華街にかけて久しぶりの散策。改めて横浜の夜景に感動!離れてみると、より魅力を感じるものです。中華街は何やら既にお正月の雰囲気!最後にいつものお粥も食べて横浜満喫の一日でした。

明日はいよいよ大晦日。多くの方に支えてもらい、良い出会いにも恵まれておかげさまで2012年は本当に良い年でした。本当にありがとうございました。来年もより一層精進していこうと思います。皆様良いお年をお過ごし下さい。。。!




2012/12/22

musabi






昨日母校である、武蔵野美術大学の助手展に行って来ました。私が在学中は後輩だった方々が、今や助手として活躍されています。時の流れをしみじみと感じました。

作品は上から長橋亮さん、仲佐史恵さん、齋藤大路朗(弟)のもの。

長橋さんの廃材を利用したシリーズは、今回は座面や天板が透明な素材(樹脂?)で、足の断面や、さびのテクスチャーが楽しめるシリーズになっていました。使い古された、有機的な雰囲気の廃材と、つるっとした透明部分の素材の対比が絶妙で、流石といった感じでした。

仲佐さんの作品は平織りの変形組織の絣のタペストリー。白カベに映える、美しいブルーのグラデーションの作品でした。全て天然染料で染めた色だそうです。素朴なテクスチャーの織りと、植物染めの優しいカラーが合わさって、見ていて本当に心が落ち着く、仲佐さんらしい作品でした。

弟の作品は、座面がリバーシブルになるベンチと、漆のサイドテーブル。本人的に、シート部分等はまだまだ詰める余地があるそうですが身内ながら、丁寧で几帳面な印象の家具だったと思います。今日は両親が見に行くそうなので、きっと喜ぶ事でしょう。笑

それぞれの力作にまた刺激をもらって帰ってきました。助手展は今日まで。お時間のある方は是非行かれてみて下さい。 http://ra.musabi.ac.jp/2012/

行ったついでにちょっと構内散策しました。初めて見た新しい図書館!凄かったです。学生のとき図書館なんてほとんど利用しなかったけど、こんなのがあったなら、沢山使いたかった。。それから、懐かしのテキスタイル工房。今卒業制作の真っ只中。相変わらず、みんな土壇場で部屋がとても散らかってました笑。懐かしい。。。感動したのは、売店のおばちゃんがまだ覚えていてくれた事!色々改装されたけど、売店だけは何も変わってなくて嬉しかったです。

2012/12/20

gara-bou factry






先日ついに、su:noで使用しているガラ紡糸を作っている
愛知県一宮市にある木玉毛織さんの元へ行って来ました。
そこでガラ紡の工場も特別に見せて頂く事が出来ました。

ガラ紡機は明治6年に、臥雲辰致という元お坊さんが発明した紡績機です。

繊維品が貴重だった時代に、反毛という、織物や糸のくずを再利用できないかと考え、
作られたのがこの機械です。材料を余す所無く大事にする、
昔の人の知恵が詰まった、まさにエコな機械。
余り物の糸という事で、当時はガラ紡=安物というイメージだったそうです。

ちなみに明治6年ってどんな時代かと調べてみたら、
太陰暦から太陽暦に変わった年で、まだ明治維新中の時期。
教科書で有名な西郷隆盛や、板垣退助等が活躍していた時代という事が分かり、
そんな時代の物が今も動いているなんて、ただただ驚き!

一時は大変普及したガラ紡機ですが、
生産スピードが遅い事から、現代の量産型の機械に押され、
徐々に衰退し、現在稼働しているのは、2,3件とのこと。
ちなみに1日にできる糸はたった10kg程度だそうです。
これはsu:noの大判ストールに換算すると、25枚分程しかありません。

でもこのゆっくりのスピードで紡ぐからこそ、
唯一無二の手紡ぎのような素朴な糸が出来上がって行くのです。
本当に素晴らしい技術なので、このまま無くなってしまう事がないように、
自分も貢献して行きたいと、改めて思いました。

木玉さんの糸の原料は、写真のようなオーガニックコットンの落ち綿です。
落ち綿とは、現代の紡績機では繊維が短く、糸にならなかった綿で、
通常は処分されてしまうもの。それを、ガラ紡機によって、再び糸にしていきます。
同じ綿でも、種類が違うだけで全く別の風合いになってしまいます。
あの独特の柔らかいガラ紡は、木玉さんが、色んな原料で研究を重ねた結果
生み出された風合いなのです。

動力は全て歯車で、まるでジブリの映画に出て来そうな機械でした。
昔は水車の力で動かしていたそうです。
博物館級のとっても古い機械が、今も現役で動いている姿はまさに圧巻です。
太さや撚り回数等の微調整も全てアナログで、何一つ数値化されていないので、
感覚だけが頼りだそうです。

新たな企画の打ち合わせも兼ねた出張で、木玉さんをはじめ
機屋さんや、縫製工場さんとも初めてお会いしたのですが、
皆さん私みたいな一作家にも、本当に親切で、とても協力的に接して下さり、
良い出会いばかりで、本当に感謝です。
色んな方に協力して頂けるので、これからますます頑張らなくてはなりません!

ちなみに、帰りに一宮駅前で、なんとすぎちゃんを見ました!
今年の流行語大賞のすぎちゃん。。この年末に出会うことが出来るなんて、
なんかご利益がありそうです。笑

2012/12/14

PERSICA PANTRY & STORE







今日はsu:noをお取り扱い頂いている
久留米のPERSICA PANTRYさんにお邪魔して来ました。
ここは、同じく久留米にあるOEUVREさんという素敵な雑貨屋さんが
ご夫婦で最近オープンされたお店です。

1FのPERSICA PANTRYはデリカで、美味しいデニッシュやお惣菜、野菜や紅茶等、
体に優しい食材を販売していて、奥にはイートインのスペースがあります。
味は勿論、パッケージが素敵でプレゼントやお土産に喜ばれそうなものばかり。
私が最近ハマっているFRUCTUSの食品も沢山並んでました。
まるでパリのデリカのような雰囲気のお店です。

2FのPERSICA STOREはショップになっていて、アパレルや雑貨が並びます。
ここに、su:noも置かせてもらってます。
他に置いてあるものも魅力的な素材のシャツやスニーカー等、
シンプルで飽きがこない、素敵な物ばかり。

奥様の方は間もなく出産予定だそうで、OEUVREの方はしばらく休まれるそうです。
でも、PERSICAの方は産気付くまでいるとおっしゃってました。笑
サンプルで織った生地でベビー用のマフラーを作って持って行ったら
とても喜んで下さり嬉しかったです。元気な赤ちゃんが産まれる事を願います。

久留米近辺に来たら、是非行かれてみて下さい。

PERSICA PANTRY
http://persica-pantry.com/

2012/12/11

many samples




機屋さんでつくってもらうサンプルを沢山織ってます。
色んなボーダーを試してます。写真のはほとんどお蔵入り予定ですが。。
実際に自分で織ってみると、
アイデアの段階では良いと思っていた組み合わせが全然だめだったり、
逆に、全く眼中になかった組み合わせが以外と良かったり。。
やはり、自分の手を動かして考えるのが私には一番良いようです。
アイデアは生み出すのも大事だけど、切り捨てる勇気も
とっても大事だと改めて感じる今日この頃。
下の写真は縦糸が弱い糸の為、ぶちぶちと切れまくり、
段々と幅が狭くなってしまったサンプル。
織り的には大失敗なのですが、
このちょっと歪んだ山なりのフォルムが意外に気に入ってます。

2012/12/01

at Amami




明日12/2~12/25まで、奄美大島のJacaranda Cafeさんで行われる
クリスマスイベントで、su:noも出品させてもらってます。
Jacaranda Cafeのオーナーさんとは前職の時にご縁があって出会いました。
2年前に奄美に遊びに行って以来、
距離があるのでなかなかお会い出来ずにいたのですが、
私のHPを見て声をかけて頂き、
再びこのような形で繋がる事が出来て、とても嬉しいです。
美味しいお料理と、可愛い雑貨が並ぶ素敵なお店です。

今回は奄美に行く事が出来ないので、2年程前に行った時の写真をupします。
奄美は日本でありながら、日本ではない、凄く時の流れのゆったりしたところ。
まさに南国です。
スカッと晴れた青い空、青い海、ピンクの夕焼け。。。
一番下がJacaranda Cafeさん。きっと素敵なイベントになることと思います。
また行きたいな〜奄美!



2012/11/29

Yogyacarta



先日、旅行でインドネシアのジョグジャカルタに行って来ました。
ジョグジャカルタは首都のあるジャワ島から飛行機で1時間弱、
都会とはかけ離れた、緑の多い土地に、二つの世界遺産が点在しています。
うそみたいな蓮の花。至る所に咲いてました。


一つ目の世界遺産、ボロブドゥール寺院。火山帯に囲まれたこの土地は、
火山や地震が多く、この寺院もずっと土に埋もれて地中深く眠っていたそうです。
寺院の頂上からは緑の絶景。


泊まったホテルには、なんと水彩セットが置いてありました。しかもぺんてる製!
インドネシアらしからぬ、素晴らしいサービス。
わたしもぼーっとしながら、久しぶりに絵を描きました。
緑に囲まれた静かな土地で、お絵描きとはなんとも贅沢。


山登りの山頂付近で農作業をしているおばあさん。
私が必死で泥まみれになって上って来た道のりを、
彼女達は毎日、畑で作った食材を売りに
麓のマーケットまで往復します。自分の体と同じぐらいの荷物を持って、
涼しい顔で。。。ものすごいタフ!


ホテルの部屋に常備されている、お菓子。
これが素朴でホントに美味しかった!食べ放題食べました。
入れ物も可愛いです。


2つ目の世界遺産のプランバナン寺院。
大迫力の石造りの寺院が沢山建っていました。


私は普段、旅行というと、ものすごい詰め込みスケジュールで
あっちもこっちも行ってクタクタで帰って来るのですが、
今回の旅は自然に囲まれた太陽の下、昼寝をしたり、散歩をしたり、絵を描いたり
そんな普段はできない贅沢な時間の使い方をさせてもらい、
より元気になって帰って来ました。
もう一生こんな贅沢は出来ないだろう。。と思うぐらい、
貴重で素晴らしい休暇でした。今日からまた頑張って働きます!

2012/11/21

new colors



いつもお世話になっている木玉毛織さんのご協力のもと、
初めてオリジナルのカラーで糸を染めてもらいました。
ビビットなカラーもエコ染めと言う、環境に負担をかけない科学染料染めだそうです。
今まで自分では染めにくかったチャコールや、濃いインディゴもいい感じ!
今までに無く、しまった感じのものが出来上がりそうです。
現在サンプル織り中。。。
新しい色だと色々と試したくなって、ワクワクします!


2012/11/14

cotton stone necklace





ピアスに続き、cotton stoneシリーズのネックレスです。
極小粒と小粒の二種類。全長は約60cmです。
極小粒は一粒が大体5mm角、小粒の方は大体1cm角程度。
チェーンはピアスと同じく純金糸を編んで作りました。
今までで一番、繊細な印象のネックレスになりました。

2012/11/12

Akiyoshidai










先週末山口県の秋吉台に紅葉を見に行って来ました。
初中国地方上陸です。
秋吉台は日本最大のカルスト大地で、特別天然記念物の国定公園。
石灰の岩々と壮大な草原からなる名所です。
週末なのに観光客はほとんど居なくて壮大な景観をほぼ独り占め状態。
もみじ等の華やかな紅葉もいいけど、
秋吉台のすすきや、黄色く色づいた静かな草原の紅葉が
とてもいい感じでした。
2時間ほどゆっくり散策して、帰りがけに寄ったのが
一番下の写真の別府弁天池。
この湧き水は日本の名水100選にも選ばれていて飲む事も出来ます。
この青、この透明度。
自然の色って凄いと改めて感じます。

山口県って特に関東の人はあまり行った事が無いかもしれないけど
日本でも有数の観光名所の多い県だそう。
人も少なめでゆっくり楽しめる良い所でした。
萩焼という焼き物も有名だそうで、次回は是非窯元めぐりもしてみたいです。



2012/11/09

cotton stone pierce




新しいアクセサリーcotton stoneシリーズです。
以前から織りの際に余った糸等を再利用してアクセサリーを作っていましたが、
今回はその素材を石の様に加工してパーツにしてみました。
なかなか思い通りにならず試行錯誤の連続でしたが、やっと出来ました。 
触ると固いのですが、素材がコットンなので軽いです。軽石みたいです。
今回も引き続き、手作りで作られている純金糸との組み合わせです。
ピアス3タイプ。
ネックレスも現在製作中です。

ピアス台を作る為に、生地にスタンプをペタペタしてたのですが、
調子に乗って押しまくっていたら、
ちょっとプリント柄に見えてきたので載せてみました。